ボクはイラストレーターとしてフリーランスになろうと思っているんだ。気を付けたほうがいいことってある?
フリーランスって、会社員と違って自分でやらなきゃいけないことが多いから最初はすごく大変だよ~
まず今回はフリーランスについてみていこう!
内閣府の調査によると現在1500万人を超えていると言われる雇用形態・フリーランス。今回はこのフリーランスについて見ていきましょう。現在政府もフリーランスを含めた労働移動の円滑化や、自己実現できる働き方を推進しているといわれていますが、自分の知識や経験不足の段階で見切り発車出始めてしまうと一気に追い込まれてしまうことも・・・・。
準備しておくべきことや気をつけなければいけないことを知ることで
今回はフリーランスのメリットとデメリット、気をつけなきゃいけないことについて知っていこう。
フリーランスとは?
フリーランスってなんだろう?
まずはフリーランスの定義について見ていこう!
フリーランスとは、企業に属さず個人のスキルや能力で収益を得る人のことを指します。
個人事業主とは異なり、フリーランスは雇用契約ではなく、業務委託契約を結ぶことが特徴です。企業や団体との雇用契約がないため、法律の適用や最低賃金、残業時間などのルールはフリーランスには適用されません。自身のスキルや知識を活用して収入を得る者を指します。
フリーランスの注意点
フリーランスが気を付けなければならないことってどんなことがあるんだろう?
まずはなかなか教えてくれないフリーランスが気を付けなければならない点をまとめたよ!
- 専門性
フリーランスになると自分が得意な分野を専門的に取り組むことが可能です。しかし、専門性がなく誰でもできるような仕事を引き受けるだけではフリーターや内職と変わりません。デザイン、コーディング、ライティングなど、特定の分野の強みを持って、確実にお金を稼げるよう、先に経験やスキルを身につけましょう。またその分野において知識や手法が古くならないように常に学び続けることも大切です。
- 社会保険がない
事業を始めたばかりでも社会保険は毎月発生してしまいます。貯蓄などで生活費を含め、これらを支払うめどは立てておくのが望ましいです。
会社員なら保証されている雇用保険、年金、健康保険について、フリーランスはすべて自分でやらなければいけません。
雇用保険は加入できません。会社から離職した場合には一般的に雇用保険を受給できますが、雇用保険の受給は就職する意思があることを前提としているので、就職の意思がないと判断されたり、開業届を提出していると手当などを受給できませんので注意しましょう。
年金は国民年金に加入しますが定年後も働けることを見越しているため、国民年金の場合将来貰える額は厚生年金より少ないことが多いです。また払い忘れや支払い猶予次第ではもっと少なくなってしまうこともありえます。老後の積立てはしっかりしておきましょう。
健康保険は基本的には国民健康保険に加入しますが前職を退職後、2年以内なら任意継続といって前職の健康保険を自分で納めることで社会保険を継続することもできます。国民健康保険の額は前年度の収入に応じて変わるので前年度の収入が多い人の場合は任意継続を利用したほうがいい場合もあります。また女性は開業届を提出すると扶養になることができません。出産や育児を考えている方の場合は開業届提出のタイミングは慎重に判断するのがいいでしょう。
- 税金の申告も自分でやろう
会社員は会社が税金を収めてくれており、年末調整をして払いすぎた分の税金が返ってきます。それに対してフリーランスは自分で前年度の収入を申告して税金を納める必要があります。収入に応じて所得税・住民税・個人事業税・消費税が発生します。
フリーランスは1~3月末までに確定申告をしなければなりません。確定申告には詳細に帳簿を残さなければならないけれども節税効果の高い青色申告とざっくり記録しておけばいいけれども節税の優遇は少ない白色申告の二つがあります。できるだけ“売り上げ”と“経費”が分かるようにしっかり帳簿を付けておきましょう。また逆にしっかり調べておけば、時に100万円以上の支援金・補助金がもらえることがありますので、そのあたりは常にニュースなどに目を光らせておきましょう。
・営業力や人脈
どれだけスキルがあろうとも仕事はただ待っているだけではやってきません。ネットで募集を探したり、心当たりのある企業に問い合わせたり、伝手のある知り合いを作ったり、自分にあったやり方を見つけて仕事を探しましょう。そして1社のみに依存すると、人間関係に左右されフリーランスとしてのメリットを生かしづらく、取引先の業績不振でいきなり仕事がなくなってしまうことがあります。リスクを分散するために、3社程度の仕事が来る状態が望ましいでしょう。
イラストを描いてほしい人は意外と多いです。ここぞというときにしっかり受け入れられる体制を整えておくことも重要です。
- 信頼関係と責任
ビジネスは信頼関係で成り立っています。会社員であるとき以上に、その責任は重いです。損害が発生した場合は慰謝料などが発生する場合もあります。事前の契約や取り決めはかならずしっかり行うようにします。問題がある場合はしっかり交渉し、約束した場合はしっかり果たしましょう。
- 不安に憑りつかれない強い精神
自分の周りの優秀な人と比べて落ち込むこともあれば時につらい言葉を浴びることもあるでしょう。
そしてフリーランスは常に安定して稼げるとは限りません。そして安定して事業を続けるため、時に事業を拡大するため、必要があれば銀行などから融資を受けたりして設備投資をしなければならないこともあるでしょう。コンビニ経営者などは2千万3千万の負債でも事業を続けているといいますし、ちょっとやそっとで凹むようでは競争は勝ち抜けません。
多額の借金をしろと言っているのではありません。時にそれがもっと大きな利益になると信じている場合は借金をしてでもやり続けなければいけない時もあるということです。しかしそれによって精神的な不安から仕事に支障をきたす人も多くいることでしょう。だからこそ成功するか否かはこの不安とどう向き合うかにかかっています。自分を信じて取り組めば道は拓けるでしょう。
会社員よりも広い視点で物事を見なければいけないんだね。でも会社員だと意識しないようなことに改めて目を向けることができるんだ。
一見不安を煽るようなことも多いけど、実際「だれでもできる」みたいな言葉はあまり信用しないほうがいい。
けれども知ったうえでなおやりたいと思うならその気持ちは大事にするべきだと思うよ!
フリーランスと個人事業主との違い
実はフリーランスと個人事業主はちょっと違うものを指すって知ってる?
それぞれどんな違いがあるんだろう?
違いはこのとおり。
フリーランス…特定の会社や団体に所属せず、自らの技能を活かして仕事を請け負う働き方。
個人事業主……税法上の区分。事業所得は「独立・継続・反復」して行われる仕事。
フリーランスは働き方、個人事業主は税務上の呼称だよ!
フリーランス | 個人事業主 | |
---|---|---|
定義 | 特定の会社や団体に所属せず、自らの技能を活かして仕事を請け負う働き方を指します。業務ごとに「業務委託契約」を結ぶ。 | 「事業所得」を得ている個人を指す税法上の区分。事業所得は「独立・継続・反復」して行われる仕事を指す。 |
法人設立 | 法人化は問わない。 特定の会社に属さない働き方を選択していればフリーランス。 | 個人事業主は法人を設立していないことが前提。 |
実店舗 | ない | あってもなくても可 |
従業員雇用 | 雇わない | 従業員を雇っても雇わなくても可 |
おもったより違いがあるかも…?
要は自分で独立した仕事か、会社からの業務委託かの違いだね。
会社員との違い
この働き方、普通の会社員とはどう違うの?
通常の会社員は労働基準法に基づく雇用契約に基づき仕事をしますが、フリーランスは雇用契約ではなく業務委託契約に基づいて仕事を果たします。そのため普通の会社員とは異なる点も多いです。普通の会社員とフリーランスの違いを見ていきましょう。
会社員…………社会保障が充実しているが業務は会社の指示に基づくため自由度が少ない。
フリーランス…自分で働き方を選べるが社会保障は自分でなんとかしなければならない。
ただし、中には会社に指揮権がある状態で雇用契約を結ばず、フリーランスや個人事業主として自由度が高い形で活動している働き方を選択している人もいます。
主婦やスキルアップ、自分の時間が持ちたい人、やりたい仕事にこだわりがある人にフリーランスは向いているよ。
会社員 | フリーランス | |
---|---|---|
契約方法 | 雇用契約(会社の規定に従う) | 業務委託契約(案件ごとに契約を交わす) |
収入 | 固定収入がある | 収入は変動 |
保険と社会保障 | あり(有給休暇や健康診断など) | なし(自己負担で保険料を納める) |
税金 | 会社が半分負担(源泉徴収) | 自分で納める(所得税、消費税、個人事業税) |
仕事の進め方 | 決められた仕事をチームで行う | 自由に決められる |
休日 | 決められた休日がある | 自由に取得できる |
おもにイラストレーター、デザイナー、プログラマー、ライターなどの時間ではなく成果で報酬を得たいクリエイター向きの制度だね。
自分が何をやりたいか明確にして始めないといけないね。
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