【概要】老齢年金っていつからもらえるの?【第2回】

サムネ【概要】老齢年金っていつからもらえるの?【第2回】

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老齢年金っていつからもらえるの?

前回の記事では、「年金は人生の保険のような制度」とお話ししました。
その中でも一番なじみ深いのが、老齢年金(ろうれいねんきん)です。
ここでは、「いつから・いくらもらえるのか」「どんな条件があるのか」を、わかりやすく解説します。


老齢年金とは?

老齢年金は、老後の生活を支えるために受け取るお金です。
長年働いたり、保険料を納めたりした人が、一定の年齢になったときにもらえます。

つまり、現役時代に支払った保険料を、将来の自分が受け取る仕組みです。
この制度によって、年をとってからも安心して暮らせるように国が支えています。


もらえるのはいつから?

基本的には、65歳から受け取ることができます。
ただし、希望すれば**60歳から早く受け取る(繰り上げ受給)**ことも、
**70歳まで待って多くもらう(繰り下げ受給)**こともできます。

受給開始年齢特徴もらえる金額の目安
60歳〜64歳早くもらえるけれど、金額が減る1か月早めるごとに0.4%減額
65歳標準的な受給開始年齢基準の金額
66歳〜70歳遅くもらう代わりに、金額が増える1か月遅らせるごとに0.7%増額

自分のライフプランに合わせて、いつから受け取るかを選べる仕組みです。


もらうための条件

老齢年金をもらうには、次の条件を満たす必要があります。

  1. 保険料を納めた期間が10年以上あること
     昔は25年必要でしたが、今は10年以上で受給資格が得られます。
  2. 20歳〜60歳の間に日本の年金制度に加入していること

つまり、「短期間だけ働いた」「途中で海外にいた」という場合でも、
合計で10年以上加入していれば受け取れる可能性があります。


もらえる金額の目安

もらえる金額は、人によって違います。
加入していた期間や収入額によって変わりますが、
おおまかな目安は次のとおりです。

種類主な加入者年金のめやす(月額)
国民年金(自営業・学生など)第1号被保険者約5万9千円(満額)
厚生年金(会社員・公務員など)第2号被保険者約14万〜18万円(平均)

※金額は令和6年度(2024年度)時点の目安です。


年金は「現役世代の支え合い」

年金は「自分で積み立てて自分がもらう」だけの制度ではありません。
**現役世代が支払う保険料が、高齢者の年金として使われる“世代間の支え合い”**でもあります。

そのため、少子高齢化が進むと「制度は大丈夫なの?」という心配が出てきますが、
国は制度を維持するために見直しや仕組みの調整を行っています。


まとめ

老齢年金は、長く働いたあなたを支えるための大切な制度です。

  • 原則65歳から受け取れる
  • 早くも・遅くも受け取りを選べる
  • 10年以上の加入で受給資格がある

「いつからもらうか」は、老後のライフプランを考えるうえでとても重要です。
早めに知っておくことで、将来の安心につながります。


次回は、もし病気やけがで働けなくなったときに支えてくれる
「障害年金」 について、やさしく解説します。

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