【スタートアップ】コンテンツを持とう~コンテンツ・導線・ターゲット~

にゃも

とりあえず自分の制作環境を整えて売りたいものを料金をサイトに提示してみたよ。でもそれだけじゃ仕事が来ないんだ。どうしたらいいかなあ?

minorica

それなら、コンテンツを提示して導線をつくってみようよ。

にゃも

コンテンツ?

目次

コンテンツとは?

にゃも

まずは渾身のアニメキャラクターのイラストでもSNSにアップしようかな…

minorica

それもいいけど、それだけではコンテンツにはならないよ。

 自分のコンテンツとは一番共感を得たい情報のことです。どういう媒体で見せたいかを決め、それができる表現方法を使って見やすくしたものをここではコンテンツと呼んでいます。もちろんこれは言葉に限らないもので、情報をどういう手段で見てもらうかが重要です。

 イラストレーターなら一定のフォーマットで継続的に見てもらうには、特定のキャラクターを用いたたイラストだったり、困ったことをシチュエーション別に分けて漫画エッセイにしてみたり、ダイエットや英語教室などの体験をレポート風に描いてみたりという工夫をします。それがなたのコンテンツとなります。

にゃも

よくSNSに漫画とかをのせてる人ってそういうことなんだね。

 イラストレーターが売りたいのはイラストです。しかしどんなジャンルの、何に使うイラストであるかを提示しないと「イラストできるんです」といきなり人に言っても信用してもらえません。

 また面識がある人に漠然と伝えた結果、急に自分には経験が浅い分野のものを頼まれたり、いざ完成したものがイメージと合わなかったりして使ってもらえず頼んだ側を困らせてしまうこともあります。

 それを防ぐためにも自分のコンテンツを持つことをお勧めしています。

minorica

だからこういう柱を決めたらどうかな?

活動としての柱
  • 自分のコンテンツを持つ
  • 売りたいものを売るための導線をつくる
  • あなたの言葉を伝えたいターゲットを決める

 イラストレーターにとっての価値とは、最終的にはこなした仕事の大きさと数で決まると言っても過言ではありません。それには安定して需要に対してイラストが提供できるという環境を整える必要があります。また指針があることで自身が優先してやるべき仕事もわかってくるでしょう。

 一時的に人気が出ても旬が過ぎたらまったく需要がない・・・そういうことが起こるのを防ぐためには一番最初に自分の柱をしっかりと心に決めて持っておくことが大事です。そして人気が出た後で自分の一番売りたいものに誘導することができれば旬が過ぎても継続的な需要が生まれます。

minorica

コンテンツを見てもらうことで売りたいものへ誘導する流れをまずは作るんだ。

 

自分のコンテンツを持つ

 コンテンツを持つことによって見てくれる人はあなたをほかのクリエイターと区別して気に留めてみてくれるようになります。そしてその中から、共感を得た人があなたのファンになってくれます

 そしてファンとは共感を派生してくれる存在、つまり流行らせてくれる人となります。

 そのファンが多ければ多いほど、あなたのやりたいことを(例えば自分のキャラクターを流行らせたい、個展をしたい、出版したいなどを想定しています。)後押ししてくれます。それがすぐにお金にならなくても、継続的に発表し続けることであなたのやりたいことをファンが受け取ってくれるものとなるでしょう。

 数は時に質に勝るため、継続的に続けることが信頼の実績になるのです。そしていろいろな仕事の依頼にもそちらの紹介のリンクを貼って、できるだけこちらを見てもらえるように宣伝します。収入が安定してきたらこちらの仕事の比重を増やすこともできます。

 ここで大事なのは、こういうものがやりたいと思う気持ちはあくまでも自然と湧き出てくるものだということです。誰かに言われたからこうしなきゃ、これが稼げそうだから興味はないけどこれをやろうというものではありません。あくまでも、もとから興味ある人が、より自分の興味あるものや必要に迫られているものに沿って作り上げることで、あなたのやりたい仕事、行動の柱になります。

 そうすることによって自分の好きなジャンルや興味ある分野の仕事に繋がりやすくなります。

 そしてコンテンツが導いてくれたもっとあなたにとって価値のあるジャンルの仕事が来たらそちらにシフトするときが来てもいいのです。とにかくあなたの興味こそが情報としての価値、いわゆるコンテンツになるのです。

minorica

自分が発信したいものがあるなら、
それでファンになってもらえたらうれしいよね。

実はコンテンツはあってもなくてもできるけど…

にゃも

でもそういうのってすぐには考えられないよ・・・

minorica

それならそれでもいいんだ。

 ここまで書きましたが、「今は特になにも思いつかないない」「それも興味ない」っていう人も中にはいます。

 そういう時は無理に持つ必要はありません。思いついた時から始めればいいことです。あくまでこれらはイラストレーターとしての活動をつづける延長線上にあるものであって、最初の段階から大きく持ちすぎると目の前の仕事に集中できなくなる心のノイズになってしまうことがあります。

 心のノイズがあると目の前の最終目標に繋がらなさそうな仕事を軽視してしまうことがあります。そういう仕事もまわりまわって信用に繋がったり実績のひとつになったりすることがあるので、引き受けたからにはしっかり集中して取り組みましょう。

 また、心のノイズは普通なら分かるような簡単な冷静な判断を鈍らせることがあります。話をもらったときにそれが相場より安いのか高いのか、旨味はあるのか、金を出すのは自分か相手か、そういったことに対する簡単な判断を鈍らせ、いろいろな名目をつけてお金を巻き上げられることもあります。ある人は欲を抑えて冷静に判断すること、ない人はゆっくり湧き出てくるまでしっかりと目の前の仕事に集中して頑張ってみましょう。

minorica

まずはできることを優先して信頼を積み重ねよう。

3つの段階を意識する

にゃも

SNSで漫画を投稿しててもそれだけじゃすぐにお金にはならないよね

minorica

だからこそ段階に応じた戦略が必要なんだ。

minorica

この三段階を意識しよう。

認知してもらうには・・・

 これはSNSに投稿する有名なアニメのキャラクターを描いたりする投稿などが当てはまります。いいねがつきやすいイラストであることが大事です。ただし、これだけでは人気は一過性のバブルで終わってしまいます。

継続的に見てもらうには・・・

 これは自分のコンテンツが当てはまります。継続的に気にしてもらうことが大事なのでストーリー性のある漫画や続き物のキャラクターなどが当てはまります。認知してもらうイラストを見つけたユーザーはこれを見てあなたのアカウントを継続的に見たくなりアカウントをフォローしてくれるでしょう。

 そしてうまくいけばこれ自体も自分にお金を運んでくれるビジネスにもなりえるのでずっと継続しておくことが大切です。ゆえに継続することに負担を感じるものではよくありません。自分が作りやすいものがオススメです。

依頼してもらうには・・・

 すべてはこれにつなげるためにやっています。あなたにこれをやってほしいと明確に頼まれます。相手が自分のコンテンツを見ていればおのずと相手はどのくらいのものを頼めばいいのかイメージがついていることでしょう。それに関連したものを頼まれやすくなり、仕事としてはやりやすくなります。

 他にもこのようなものが作れる、このようなサービスも対応可能など、分かりやすく明示しておけばさらに仕事に具体性が出て引き受け安くなります。

にゃも

すべては相手に頼んでもらいやすくするための戦略なんだね。

minorica

そうだよ!この段階を意識すればおのずと仕事の優先順位が分かるんじゃないかな。

つまり

 最初はいくら自分が描きたいものだけをただSNSに上げていたとしても見てくれる人の数には限界があります。不特定多数に見せたいイラストというのはなかなか相手に刺さりにくいものです。

 しかし、そこから依頼してもらい誰かの要望を受けて作るイラストこそが本当の自分の価値です。一方的に描きたいものとは意味が違います。相手のことを考え、要望を反映させたうえで作成します。これを継続することでお客様はあなたに対してもっと根強いファンになってくれるはずです。

 あくまでもだれかのために作ることが大事なのです。

 最初は自分が描きたいものも描いていいですが、それ以上に誰かの要望に応えるイラストというものをしっかりこなすようにしていきましょう。依頼が安定してくれば「継続的に見てもらう」コンテンツを拡充することが可能になります。そうした積重ねが、やがて「自分の描きたいイラスト」につながってくるのです。

minorica

見る側、頼む側の気持ちを考えるのは忘れてはいけないね。

売りたいものを売るための導線をつくる

にゃも

じゃあどうしたら認知してもらえるのか、継続的にみてもらえるのか、依頼してもらえるのかが知りたいんだけど・・・

minorica

まずはそのための誘導媒体づくりからだね。

 実際に会っていいと思ってくれたのに頼めるハードルが高すぎるばかりに仕事を逃すのは機会損失であり、非常にもったいないことです。

 どんなサービスをどんな料金設定でどんな期間で引き受けられるのか、あなたの提供できるサービス、制作した作品、受注できるものを明示した料金表など、より受注までの敷居が低い形式にして分かりやすく明示しておくのもいいでしょう。

 以下は分かりやすく明示するやり方の一例です。必ずこうしなければいけないという決まりはありませんが代表的な3パターンを挙げてみましょう。これらは併用してもいいですしハードルが高いようなら、まず1つづつ挑戦してみるのもいいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

minorica

最初にやるべきは簡単に頼めるように注文までのハードルをさげておくってこと!

Web上に自分の“店”を開く

 自分のWEBページを想定しています。まずは自分の世界観・作風・どういったものを頼めるのかが分かるものであることが大切です。

 注文したいと考えるお客様が気になるのは、あなたはだれでどのような実績があるのか、どんなイラストが描けるのか、どのくらいの期間でできるのか、いくらくらいで受けられるのか、といった点です。できる限り分かりやすく明示しました。

 中には戦略として交渉できる要素を残すために全てを明示させず非公開にしておく場合もありますが、しっかり自分の中で工程を決めておきましょう。また、WEBページ上で注文を受ける場合には「特定商取引法の記載」が必要になるのでしっかり気をつけましょう。

 無料のブログサイトを活用したりして作成します。jimdo、Wix、はてなブログ、WordPressなどを活用して作成するのもいいでしょう。

minorica

あなたがどんな人なのかみんなが分かってくれるといいよね。

クラウドソーシングサイトを活用する

 WEBページを持つのはハードルが高い場合はクラウドソーシングサイトを活用します。ココナラ、Crowd Works、Lancers などが有名です。

ここでは自分の技術を活かせるサービスを1つ決めて受注できる状態にしておくことをお勧めします。例えばアイコン作成、ロゴ作成、チラシ作成など自分が提供できるサービスに特化してマイページを作り込みます。しっかり作り込めばオファーが来ますし、こなした実績がそのまま自分の信用に反映されるので実績作りの一つとしてお勧めです。

 一方でこれ1つで食べていけるかといえばノウハウが必要ではありますが、作りたいサービスに対してWebページを1つ作っても最初はアクセスも限られています。一方でクラウドソーシングサイトは利用者数に応じてサービスを必要としている人の目に触れやすいので、技術に特化して必要としている人に届けたい人にはお勧めです。

minorica

頼みやすいサービスを料金も含めて頼み方を具体化して「アナタといえばこれをやってくれる人」と認知させよう。

SNSを使って誘導する

にゃも

でもやっぱりSNSは炎上がこわいな・・・

minorica

思わぬことが思わぬ受けとられ方をしてしまうこともあるもんね。でも「飲み込まれて」誰かを傷つけるようなことを言ったりしなければ炎上も一過性のもので終わるからとりあえず最初は無難なことからスタートでもいいと思うよ。

 ユーザー数でいえばSNSを活用しないのはもったいないと言えるでしょう。X(旧Twitter)、Instagram、tiktok、Youtubeと昨今たくさんのSNSがあります。

 もちろん全部やれなんて言いません。しかしユーザー数が多いSNSは自分のことを知ってもらうチャンスがゴロゴロ転がっています。まず1つ、専用のアカウントを作って発信してみるのがいいでしょう。1つ続けられれば2つ目にも応用が効きます。自分が一番発信したい情報を決め、自分のWEBサイトやクラウドソーシングサイトのURLを貼り、サービスに誘導します。

 まずは1つスタイルを確立し、中身が充実していくのを待ちます。最初は見てくれている人も限られますが、いろいろな角度から中身が充実していけば、自ずと見てくれる人も増えてくるでしょう。

 最初は継続的に管理できることに注力します。裾野を広げすぎると管理できなくなってしまう媒体が出てきてしまうかもしれません。しかし、最初は継続することが1番大事です。最初から受注が入ると期待はし過ぎず、自分の活動に伴ってどんどん受注が入ってくる、入ってきやすい環境づくりをまずは優先させましょう。

minorica

自分のサービスやどんな人かを知ってもらうための導線で手っ取り早いのはSNS。ただし「飲み込まれないよう」注意してね。

あなたの言葉を伝えたいターゲットを決める

 自分が提供できるサービスを考える際にはどのような人にサービスを注文して欲しいかを考えます。例えばブログで使うフリー素材、お店の宣伝で使うサムネ、SNSでビジネスアイディアを発信するためのアイコンどういう人がどういうときに頼む(使う)のかを具体的にイメージします。

 作った人が使い方が分からないものは使う側も使い方は分かりません。時に想定外の使われ方をすることもたまにはあるかもしれませんが、実際にどういう使われ方をするのか想定して見本・サンプルを作ったりすれば、不思議と自然にそういうものを実際に作って欲しい人がしっかり頼んでくれるようになります。

 実際、注文する人はターゲットと関係ない場合も多々あります。しかしそう言う場合でも需要に合わせて自分が作れるものを根強く提供していれば自分の作風を受け入れてくれるタイミングがしっかりきますので、とにかく根強く続けてみましょう。

にゃも

やっぱりイラストレーターたるもの作品をたくさん作らなくちゃね。

minorica

とにかく最初はコツコツ自分が作れるものを提示するのが大事。
この工程をしっかりやっておけば自分が作りたいものを作れる仕事もそのうちやってくると思うよ。

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